ちょっとした沈黙が怖くて、ついつい関係ないことまでベラベラと喋ってしまうことがあるという方はいらっしゃいませんか。
またサービス精神からなのか、どうしても静かになるのが耐えられなくて、相手が口を挟む間もないほどその場を盛り上げようとしてしまう。このように沈黙を恐れている方は、実は相当数いらっしゃるのではないでしょうか。
何もかもがスピード重視になっている現代では、静かにしていることすら許されないのかと思うこともしばしば。効率を第一に考える風潮は、じっくり何かを成し遂げるといったスタイルを押し除け、さらに加速した生活を強いているように思います。
私は都会へ出かける度に、その騒がしさと活気、そして行き交う人たちの歩く速さに幾度となく驚きの声を上げそうになったものでした。
小さな頃から天真爛漫に育ってきた私は、どちらかといえば物事を細々と考え込むよりも、細かいことを気にしないような子どもでした。日本中が貧しかった時代ということもあり、私も同じように貧しい時代を過ごしたわけです。今でいう現代っ子風に育てられたので、あまり沈黙を怖がるといったような経験をすることもありませんでした。
ところが、私のところにいらっしゃる相談者の方々から、このような悩みを聞く機会が増えるにつれ、ある種の現代病というのか、急き立てられるような生活スタイルが生んだ弊害なのではないかと思い至るようになったのです。
沈黙が訪れるということは、自分でも喋っていないのと同時に相手も喋っていないということ。
よくよく考えてみれば「おあいこ」なのです。
人はそれぞれに、生きて行く上で心地いいと感じる速度を持っています。それが現代人が良しとするスピードと合っていないからといって、無理をし過ぎるとストレスの元となってしまいますし、また楽しく幸せな生活を営む上でも障害になってしまいます。
縁を結ぼうと思う人とは、不思議と互いの速度が違っていても、居心地の悪さを感じることがありません。そういった相手とは、たとえ話が弾まなくても焦らずに、ゆっくり互いのペースを掴んでいけばいいのです。
沈黙という会話の空間をも大切にしつつ、相手のペースを考え、少しずつでも縁が深まっていくような努力を続けていくことが大事。そのゆっくりなペースが相手の持ち味なのかもしれないので、互いの心地いい速度を見つけて下さい。
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