理解力や判断力が足りない親に育てられた子どもが対人関係で失敗するケースの大半は、子どもの頃、一度は人間関係で失敗したり、「良い人」を演じ続け、神経を使い過ぎて人との交流がうまくできず、仕事でしくじったり、精神を病んでしまい、薬を飲んでも効かずに、結果的に本人も生きる意欲を失って、親も頭をかかえ込んでしまう、というケースです。
中には、親以外からいろんな知識を得たり、他の人から問題の原点を指摘されて、「自分の心や態度に問題があった」ことに気づき、失敗の原因を本人が心の底から理解すれば、驚くほど早く立ち直れる人もいます。
ところが、残念なことに、そこで親の連鎖が子どもの精神的な自立を邪魔してしまうことがあるのです。
「ずっとあなたのためを思ってやってきた」という親の我の強さを、子どもが「正しい」と信じ込んで、いつまでも親の知識不足に気づかないまま、親の望む自分になろうとするという間違った “親孝行” を続けてしまうのです。
これは、親子間の依存症のようなもので、子どもに干渉し過ぎたり、自分の思い通りに支配しようとする親との間に多く見られます。
ようは、子どもが無自覚のまま、知識不足の親からのマインドコントロールを受けてしまうのです。
そこで、本人が、
「知識不足の親の言いなりになってきた自分もまた親と同じように理解力や判断力が足りなかった。人ともうまく交流できなかったのはそれが原因だった」
と、気づければ、そこで悪しき連鎖を断ち切ることもできます。
ところが、それに気づけない人は、他の人から、
「あなたの親の育て方が間違っていた」
「親の子どもに対する愛情のかけ方に問題があった」
「親の言いなりになることが親孝行ではない」
などと指摘されたとしても、それを頑なに受け入れず、知識不足の親に服従したままで精神の自立がかなわず、残念な人生を過ごしてしまう人のなんと多いことか……。
親は親で、自分の知識不足、偏った愛情の愚かさに気づかないまま、子どもや身内の不幸を未だに先祖のせいだと信じている人のなんと多いことか……。
これは、他人の家庭の連鎖は冷静に見られても、自分の家庭の連鎖については冷静に捉えられない難しさをはらんでいることを示しています。
それだけに、できるだけ幅広い知識を得て、問題がこじれる前に気づいて、事前に解消してほしいと望むばかりです。
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