誰にでも見えない苦労がある一方で、その人なりの役割、任務が与えられています。
それが魂のシナリオに書かれた、本当のあなたらしさです。
それを見出し、役割を果たすために必要なものは、あなたの自己責任感と、あなたを支えてくれている周囲の人たちへの感謝の気持ちです。
私自身、いつも「この仕事をさせていただいている」という感謝の気持ちが自分を支えてくれていると思います。
やっているのではなく、させていただいている。
主人や子どもたちに対しても、決して自分の仕事におごる気もなく、お陰様で働かせてもらっている、という気持ちが絶えず離れません。
そこには、家庭を守るべき立場の女性として何一つ満足にやってこられなかったことに対して、家族に申し訳ないという肩身の狭い気持ちがずっとあるからです。
神に仕える仕事に就いたことで、主人に対しても、また子どもたちに対しても、妻として、親として充分なことができない。その心苦しさを抱えながら今日までやってきました。
この仕事に就いたことで、家事・炊事・子育て・家族の団らんや娯楽、そうしたことが何一つできなかった……悔いが、正直な話、心に残ります。
しかし、今ふり返ると、家族に対して申し訳ないという気持ちがあったからこそ、家族へのわがままもしなかったし、遠慮もあったと思います。
そんな私に対して家族はどんな時にも大切に、温かくそっと見守ってくれました。
外見から見ると、他人の芝生はよく見えても、その実情は家族にしかわかりません。
いろんなことをやってみたいという私の心とは裏腹に、現実には時間がなく、なにもできない。時間に束縛され、自分の時間がまったく取れない状態がずっと続いて……。
子どもたちに対しても、学校の成績はどうでもよく、「ただ生きてくれているだけでありがたい、元気に育ってくれればそれで充分」と祈るしかできない “ダメ親” だった、どうすることもできない私だったのです。
学校の行事にも行ってあげられず辛い思いをさせたはずなのに、寂しい思いをさせたはずなのに……「そんなことはない! いつも両親は自分の背中をしっかり見せてくれた」と子どもたちにいわれ、思わず涙が溢れたこともあります。
母親としてもっともっと大事な知識を子どもたちに教えてあげるべきではなかったか、そんな思いが、悔いが大きく残ります。
ただ、救いがあるのは、「人のふり見てわがふり直しなさい」「人の痛みがわかる人間になりなさい」とそれだけの日々を重ねてきたことが、子どもたちにも伝わったのかもしれません。
長女が幼稚園の頃のことです。
幼児園の先生が驚きを隠せない様子で、私に一枚の写真を手渡しながら、こんな報告をしてくれました。
娘の隣に座っていた男の子が、体調が悪かったようで、昼食のお弁当を食べている最中、突然食べたものを吐いてしまったのです。
隣にいた娘は、すかさずその子が口から出した吐瀉物を自分の両手で受けとめたというのです。とても冷静な表情のままで、「もっと吐きなさい」といいながら。
その光景を見た先生たちは、びっくりしたそうで、慌ててその場で起きたことを写真に収めたといいます。
その写真を見ると、娘のお弁当や机の上にも吐瀉物がかかっていました。
私はそれを見て驚き、我が子とは思えないくらいに感心しました。「私だったら、そのようにできるかしら?」と自問自答しつつ、考え込んだものです。
これはほんの一例に過ぎませんが、私自身も、この世に生まれ修行の道を生きてきて、さまざまな出来事に出会い、そのたびに苦しみの中から自分の心が磨かれることを痛感しております。
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