青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

自分と他人の時間感覚について

子育てをしているお母さんから「あんなに何でも話してくれた子どもが、自分に一切話をしなくなった。帰りも遅いし、外見もハデになって成績も落ちている。このままではどんどん悪い方向に行くのではないかと心配だ」というような相談をよくされます。

 

自分が若い頃のことを考えてみても、一人の人間として自分自身の考えを持ちはじめた思春期のある時期から、母親や父親との距離が一時離れたことがあったように思います。親であっても共有しない自分一人の秘密を持つということは、人間が成長する上では当たり前のことです。

 

思春期の葛藤を過ぎ、大人として物事を考えられるようになれば、親が子どものことをどんなに大事にし、心配しているかを客観的に理解できるようになりますから、子どもの頃から、両親が人生の先輩として子どもと向き合っていれば、自分を大事にしてくれる両親に、自ずと思いやりを持って接することが出来るようになるものです。

 

自分とはどんな人間なのか、人とどこが違うのか、親の庇護のもとに暮らしていても親が自分の望むことを自分は心の底で望んでいないのだから思うとおりには出来ない、など、モヤモヤと心の底に沈んでいた感情を一人でゆっくりとかみしめ、誰にも邪魔されず整理する時間が大人になる過程には必要です。

 

そんな時間を持てず、絶え間なく母親が、ああしなさい、こうしなさい、これはダメ、あれはダメと指示ばかりしていては、自分の心と向き合うことなく、年齢を重ねることになってしまいます。

 

周囲の大人も、相手が十五、六であれば、甘い考えや反抗的な態度も、子どもと大人の境目である思春期だからと、寛大な心で見送ったり、ときに叱ったり出来るでしょう。そうやって、周囲の大人からだんだんとひとりの大人として扱われるようになっていき、人は一人前になっていくのです。

 

それなのに、最近は人の親になっても「待てない」人が多くなっているような気がします。

 

子どもが自分の力で思い通りに行かない人生と格闘しているとき、本人にゆっくりと考える時間を与えずに、親が介入して問題を解決してしまう。こういう親は、子どもと自分の時間感覚が同じではないということに「気づけない」ばかりに、必要以上にやきもきしたり、子どもが自分で成長するのを待てずおせっかいを焼いてしまったりするのです。

 

小さい子どもが拙いながらも一生懸命スプーンで食事をしようとしているのに、ささっと自分が食べさせてしまうお母さんがいますが、これも同じことです。不器用ながらもゆっくりと時間をかけて自分の口に自分で食物を運ぶことに食事の幸せを感じている子どもに、自分の時間感覚を押しつけ、早く食事を終わらせることだけに腐心しているのです。こんなことが続けば、子どもは自分の力でやってみようとチャレンジする心をそがれるばかりでしょう。

 

それなのに、お母さんは食事が「早く綺麗に」終わったことに満足していて、自分が子どもの大事な気持ちを踏みにじったことはちっとも気がついていないのです。

 

子どもの頃の一年と成長してからの一年では、時間の流れる速さが全然違うように感じたことはありませんか。

 

子どもの頃にはずっと終わらないような気がした夏休みも、社会人になると、夏はあっという間に過ぎるような気がします。ですから、大人が「なんでこんな簡単なことをするのに、こんなに時間がかかるのか」といらだっても、子どもにとっては、それが長い時間だとはちっとも感じていなくて、何を怒られたのか分からないこともままあるのを忘れないでください。

 

逆に、もう子どもは充分に考え自分でできる努力は全てしたうえで親の力を借りたいと思っているのにもかかわらず、「まだまだ自分で何とか出来る」と突き放してしまったりすることも、相手の「時」が読めないことが原因です。

 

ここでは、子どもとその親を例にとってお話ししましたが、これは決してその時期の親子にだけ発生する問題ではありません。なぜなら、この問題の根底には、自分の時間感覚を他人に押しつけていることに気づけないという悪いカルマが隠れているからです。

 

大人同士のコミュニケーションでも、同じようなことは日々起こっているのです。恋人とのけんかで、一方的に自分の主張だけを述べて、まったく相手に弁解の時間を与えない娘さん。早く早くとお年寄りを急かすお嫁さんや、仕事を覚えたての新入社員を怒鳴りつける上司など……。

 

同じ事を経験しても、その経験を咀嚼し、自分自身の考えをまとめ、言葉にするまでの時間は人それぞれ違います。

 

瞬発的に言葉が溢れてくる人、一晩じっくり考えてからゆっくりと自分の言いたいことを相手に伝える人。

 

言葉が早く出てくる人が偉いわけでも、正しいわけでもありません。

 

仕事を覚えるのは遅くても一旦自分の物にすれば、とても正確で丁寧にこなす人もいれば、あっという間に仕事は覚えるけれど、大雑把で失敗だらけの人もいるでしょう。

 

あなた自身の「時間」はあなたの周りの人と比べて、速くせっかちに流れているでしょうか。それとものんびりしているでしょうか。

 

 

 

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