詩人の言葉をきっかけに人生が変わったという方がいらっしゃいます。
口に筆をくわえて詩や絵を描く詩画作家として知られる星野富弘さんは、中学校の体育教師時代に、クラブ活動で空中回転の指導中に転倒して頸髄を損傷し、首から下、手足の自由を奪われたそうです。
一瞬の出来事によって絶望の淵に突き落とされ、つらい闘病生活を強いられながらも、星野さんはその悲しみのどん底から這い上がります。
それを支えてくれたのは、お母様の献身的な介護と、それまでに億えていた詩人の言葉、そして信仰だったといいます。
口に筆をくわえて字を書くようになったきっかけは、同じ病室にいた中学生の存在だったとか。
入院中、手紙をくれた人たちに返事を書くために、星野さんは口に筆をくわえて字を書こうとしたけれど、首が持ち上がらずどうしても書けなくていったんは諦めます。
しかし、同室だった中学生が他の病院に移った時に、帽子に寄せ書きをしてほしいといってきたことから、なんとしても一字でもいいから書きたいという思いで、諦めずに口に筆をくわえ、帽子を持ったお母さんに手を動かしてもらって彼の名前を書いたことで、とても喜ばれたそうです。
そして、看護学生のアドバイスで初めて「ア」という一文字が書けた時、大きな喜びを感じたという星野さんは、自分を生かしてくれる大きな存在を感じるとともに、新聞で見た詩画という表現形式を知り、自分の思いを言葉にして草花の絵に添えるというスタイルを完成させ、やがて作品集を出版。
それ以来、国内外での「花の詩画展」などを通じて多くの人に感動と勇気を与えています。
星野さんは結婚した際、式の参加者に一枚の色紙を配り、その中には次のような言葉が記されていたそうです。
「苦しみにあったことは わたしにとって しあわせでした」
また、次のような意味深い星野さんの言葉もあります。
「過去の苦しみが、後になって楽しく思い出せるように 人の心には 仕掛けがしてあるようです」
「この道は茨の道 しかし茨にも ほのかにかおる花が咲く あの花が好きだから この道をゆこう」
星野さんのように、身体の不自由を乗り越えて自分の才能を活かして周囲の人たちに感動を与えている方は決して少なくありません。
同じように、心の問題や重篤な病気、極度の貧困などの困難な状況をバネとして乗り越え、輝きを放っている人は、おそらくみなさんの周りにもいらっしゃるでしょう。
そのような人たちに共通してしているのは……
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