夏前半生まれの人の運命

情にほだされるととことん尽くす

感受性鋭い芸術家肌

【本来のあなたの性格の特徴】

• 感性が豊かで洞察力にも長けている

•  心根が温かくて情にもろい

•  情熱的だが、熱しやすくて冷めやすい

•  デリケートで傷つきやすい

•  束縛は苦手だが、寂しがり屋な一面も

【あなたの基本性格】

　５月に入ると間もなく、立夏（暦で夏が始まる日）が訪れます。五月晴れの青空に鯉のぼりが悠々と泳ぐ光景は、夏の到来を告げる風物詩といえるでしょう。暖かい日差しを浴びて、バラや芍薬、紫陽花など、さまざまな個性を放つ花が次々と見頃になっていくこの時期は、梅雨入りを迎える季節でもあります。

　天候が変わりやすい季節の特色同様、夏前半生まれの人は、少々、複雑な性格の持ち主です。というのも、優しく穏やかな雰囲気からは想像できないほど、心の内には激しく燃える情熱を秘めているからです。いわば、ふたつの性格を持ち合わせているのです。まずは、この特色をしっかり自覚することが、人生行路という名の荒波を上手に渡っていくための大切なカギといえるでしょう。

　熱すぎる情熱は時に、熱しやすく冷めやすいという短所となりますので、趣味や仕事、恋愛など、心に「ピン！」と感じると一直線にのめり込んでいく一方、いったん熱が冷めると、かつての情熱が嘘だったかのように興味をなくし、飽きてしまいます。趣味が長続きせず、コロコロ変えるような面もあるでしょう。

　喜怒哀楽がはっきりしているところも特色ですが、自分の考えが絶対と思っているので、時に気が短く、自分の考えに同意しない相手に手厳しい言葉をズバッと言ってしまったり、何かのきっかけで突然、ヒステリックに怒り出すこともあるようです。普段は柔和な雰囲気ですから、まるで梅雨時のお天気のような変わりように、周囲の人に驚かれることもあるのではないでしょうか。

　その一方、情が深いので、周囲の誰かが困っているのを見ると黙って見過ごすことができず、自分を犠牲にしてまで尽くす優しい人でもあります。

　繊細ゆえに、相手のな言葉に傷ついたり、多くの人と行動を共にすると気疲れしてしまうなど、とかく人間関係では悩みが多いタイプともいえるでしょう。寂しがり屋な一面もありますが、交友の幅を無理に広げるよりも、少人数の友達と深くつき合っていくほうがトラブルも少なく、心も満たされるはずです。

　あなたの心をかき乱す怒りや嫉妬心といったネガティブな感情に振り回されないようにするためには、心を成熟させることが大切です。感情のコントロールができるようになると、人生行路を歩む足取りも軽いものになるはずです。

【あなたの恋愛・結婚・家庭】

　感情の起伏が激しい夏前半生まれは、恋においても、ちょっとしたことで一喜一憂しやすいタイプといえます。恋につきものの高揚感や嫉妬心、独占欲といった感情を人よりも強く感じるからです。生来、芸術家気質で、少年や少女のようなハートも秘めていますので、年齢を重ねても、気になる異性から声をかけられただけで胸をときめかせて夢見心地になったり、ライバルが浮上すると嫉妬心を燃やして夜も眠れなくなるなどといったこともあるのではないでしょうか。

　もともと情熱家ですから、ひと目惚れの恋が多いのも特色です。情熱に任せて出会ってすぐに深い仲になって後悔したり、失恋した異性の悩み相談に乗っているうちに男女の仲になるなど、同情から恋に発展しやすい傾向もあります。

　その一方、敏感体質ですので、好きな相手のちょっとした言動で動揺してしまうなど、恋によって落ち込んだり傷つくことも多いようです。時には、些細な意見の食い違いや、洋服の趣味が合わないといったようなことが原因で、嫌いになったりキッパリ別れを決めることもあるのではないかと思います。ただし、相手のほうから別れ話を切り出された場合は、冷静ではいられません。泣いたりわめいて相手を困らせたり、時にはヒステリックな言動が出ることもあるでしょう。

　また、こだわりが強いあなたは、ひと癖ありそうな個性的なタイプに惹かれやすいのですが、あなたにとって理想といえる相手は、あなたの内にある繊細さと激しさの両面を、おおらかに受け入れて愛してくれる異性です。

　ただし、いくら愛情を注いでくれる相手でも、あなたを束縛するような人だと恋は次第に苦しいものになり、すぐに幕切れを迎えるのではないかと思います。　さて、結婚後はというと、精神的に安定しますので、生来の細かいところにもよく気がつく面が生かされ、かいがいしく家族の面倒をみる妻や夫になるでしょう。ただし、慣れてくると、根っこにある激しい面が出てきますので要注意です。

　また、いくら仲が良くても、いつも夫婦や家族と一緒に過ごす生活を続けていると、次第にストレスが溜まり、愚痴が出たりイライラと怒りっぽくなりますのでご注意ください。たとえ短時間でも、趣味や勉強、散歩など、ひとりで自由に過ごす時間を持つことをおすすめします。それが、夫婦円満の秘訣といえます。

【あなたの才能・適性】

　芸術家気質のあなたが生まれ持った才能は、鋭い“感性”と“表現力”です。その才能を生き生きと発揮できるのは、やはり芸術的な分野といえるでしょう。

　文学や音楽、美術など興味の惹かれるものに着目して、あなた自身の心の機微を詩やエッセイにしたためたり、歌を作ったり、絵筆をふるって作品を作ると、読む人、聴く人、見る人の心を震わせることもできるのではないかと思います。

　仕事で生かすなら、感性や創造力をひとりで表現できる分野、たとえばフラワーアレンジメント、アクセサリー作り、美容師、メークアップアーティストなどが向いているといえます。洞察力があって人の心理を読むことも得意ですので、心理カウンセラーやセラピストなども適職といえるでしょう。

　会社に属すなら、小規模の会社や単独で作業を進められる技術職などが向きます。また、持ち前の細やかな神経や発想力を、企画を考えたり、書類を丁寧に仕上げることに向けると、評価アップにつながっていくはずです。