過去、現在、未来のことまでを視野に入れて、言葉や行動に気をつけることは、家族の間でこそ特に重要だと私は思います。
家族の間では、血がつながっているからといった甘えが出やすいものですが、簡単に縁を切ることができないぶん、過去に言ったひと言が、何かことがあるたびに蒸し返されるなど、トラブルの火種になりやすいのです。
しかも、血縁関係にある親族というのは、問題が生じて一度こじれてしまうと、関係を修復するのが難しいといった側面もあります。
特に、腹が立ったからといった理由で、後先も考えずに親戚じゅうに相手の悪口を言ってしまうと、相手の立つ瀬がなくなるばかりか、その人自身も引っ込みがつかなくなります。すると、やがてお互いに行き場をなくしてしまうことにもなりかねないので、十分に注意しなければいけません。
それに、相手が自分の非に気づいたとしても、そんな状況に追い込まれてしまっていては、素直に謝ることもできなくなってしまうでしょう。
ですから、そういうときこそ忍耐です。我慢して時を待つのです。
時がたてば、お互いに冷静になることができますし、そうなれば、相手も「自分に問題があったのではないか」というようにも考えられるわけです。
そういう状態になったときに、きちんと会話をして、しっかりとコミュニケーションをとるのです。それが、問題を解決する糸口を見つけ出す最善の方法だと私は思っています。
家族をはじめ、すべての人間関係に共通する幸せの極意は、「愛情」と「理解」を持って相手に接することだと私は思います。この「愛情」と「理解」というのは、相手への「思いやり」や「配慮」という言葉で言い換えることもできるでしょう。
つまり、自分中心にものを考えるのではなく、相手の立場に立って考えてみる、ということです。普段からそういうことを心がけていれば、相手を許す心もできてくるのではないでしょうか。
そういった正しい心で向き合えば、家族の間にあたたかい情が通い合い、絆を強くしていけるのです。親子や夫婦、嫁姑などに起こりがちな問題点、そして解決方法を、おわかりいただけましたでしょうか。
私たちは、わかっていても素直になれなかったり、感情を抑えられなかったりすることが本当に数多くあります。因果は巡るという言葉がありますが、「因」という字を辞書で引きますと、「ことの起こるもと。原因。直接的原因。理由。根拠」とあります。また、「果」という字を辞書で引いてみますと、「原因によって生ずる一切のもの」とあります(ともに『広辞苑』)。
つまり、因と果の関係を断ち切れば、それがやがてカルマの解消につながり、よい方向にいくのではないでしょうか。
家族といえども、お互いの歩み寄りなくして、いい関係はなかなか築けません。努力を惜しまず、幸せな家族関係を築いていただきたいと思います。
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