青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

子供の一人暮らし

 子供が大学生になると、子供の生活が大きく切り替わると同時に、親子の関係も大きく変化していきます。

 

 というのも、大学生になると多くの子供が親元を離れて一人暮らしを始めるからです。

 

 親は子供が大学に受かったことでひと安心。子供のほうは、初めての一人暮らしを前に、新しい生活への不安よりも、親の監視下から開放され、自由気ままに過ごせることへのうれしさのほうが大きいのではないでしょうか。

 

 相談にみえた方の話をひとつご紹介しましょう。

 

 その方の息子さんは大学入学を期に一人暮らしを始めたそうです。どのように暮らしているかが気になって息子さんに電話をすると、

 

「ちゃんとやっているから大丈夫だよ」

 

 と明るい声が返ってきたそうです。

 

 それで安心したものの、一度もアパートに行っていないのが気になって、

 

「お母さん、あなたが住んでいるアパートを見たいんだけど」

 

 と電話でいうと、

 

「アルバイトが忙しいから今度ね」

 

 と毎回、同じ返事ばかり。そのまま数ヶ月が経ち、

 

「お正月は帰ってくるんでしょ?」

 

 と電話を入れると、息子さんからは、

 

「帰りたいけれど、アルバイトやゼミで忙しいんだ。帰れたら帰るよ」

 

 といった曖昧な返事しか帰ってきません。

 

 結局、正月休みには帰省せず、ついには、息子さんの顔を一度も見ないまま、一年が過ぎてしまったのだそうです。

 

 さすがにおかしいと思った母親は、息子さんに内緒でアパートに行き、呼び鈴を押しましたが返答がありません。そこで大学まで行ったところ、その事務室で初めて息子さんが休みがちであることを知ったのだそうです。

 

 いろいろな人に聞き回った挙げ句、息子さんは半年以上も前から彼女と同棲を始めていて、授業にはろくに出ずにアルバイトに励んでいたそうです。

 

 こういった例は、息子さんの言葉をただ信じて、自分の目でしっかり確認しなかった親に落ち度があったと言えます。

 

 授業料も一人暮らしのアパート代も親が払っているのに、アパートを見せてくれないという段階で、なぜ断固とした態度がとれなかったのでしょうか。

 

 こういったケースは、小さい頃から、子供が親にウソをつくことをなんとも思っていない場合が多いように思います。そして、そうした状況を作り上げたのは、幼児の頃からの親の接し方、親への信頼不足なのではないでしょうか。

 

 また、一人暮らしの開放感から生活がルーズになるケースもあります。授業には出ず、アルバイトと飲み会の日々。その結果、留年になります。

 

 そういった場合、親のほうは、せっかく大学に受かったんだし、何年かかっても大学さえ卒業すればなんとかなるのではないかと考えて、子供に学校だけは辞めないでほしいと伝えて、一人暮らしを金銭的に援助し続けますが、結局は留年、留年の繰り返しです。

 

 そして、気がつけば、8年たっても卒業できずに除籍などというケースも決して珍しくないのです。これではどうしても、就職さえも難しくなってしまうわけです。

 

 また、子供が娘さんの場合は、一人暮らしになってから服装や化粧が派手になっていないか、年齢にふさわしくない高級ブランド品ばかりを身につけていないかなど、しっかりと目を配っておく必要があります。

 

 まさか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大学生になってアルバイトを始めると、高額のバイト代に惹かれて水商売を始めてしまうこともあります。

 

 水商売を否定する気はありませんが、親心としてはやはり受け入れがたい気持ちがあると思いますし、そういった仕事がきっかけとなって援助交際を始めてしまう子もいます。

 

 私のところにいらした女性で、こういう方がおりました。

 

 その方は大学生でしたが、援助交際のお手当てを月に50万円ほどもらっていたと言います。思い切り遊べる額が簡単に手に入ってしまいますので、そうなると大学に通うのがバカらしくなり、毎日遊びほうけて暮らしていたそうです。

 

 しかし、もちろんそんな生活は長くは続きません。お金に対する感覚が麻痺してしまい、気がつけば借金を繰り返していたそうです。そして、お金を稼ぐために、結局、水商売から抜け出せず、そうしたらいいかといった相談でした。

 

 この女性は、親にばれないようにと、実家に帰るときは質素な洋服を着ていると言っていましたが、親が一人暮らしのアパートをきちんと見に行っていれば、娘の生活の変化に気づけたはずです。

 

 早いうちに親が毅然とした態度でなんらかの手を打っていれば、問題が小さなうちに収めることができたはずです。

 

 幼児期から「だめ、だめ」とただ叱る子育てをしてきたか、ものの考え方をしっかり教え諭し、本気で子供と向きあって子育てをしてきたかといった違いが、このくらいの年齢になると大きな差になって出てくるわけです。

 

 言い換えれば、日頃からきちんと親の言うことを聞き、いざというときにこそ親の言うことを守る人間となって成長していくか、親に従っているふりをして親に嘘をつき、自分の勝手を通す人間に成長していくかで、その子の将来はまったく違ったものになってしまうのです。

  

 

 

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