青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

後回しの結末

 分かってはいるんだけれど……。

 

 「イヤだな、と思うことから一番にやりなさい」と人に言われて、最初に頭に浮かぶのは、こんな言葉ではないでしょうか。

 

 そうなんです。分かってはいるんですよね。でも、後回しにしてしまう。

 

 人はみんな、そんな弱いところを持っています。その弱さを認めて、いかに向き合えるか、それは些細なことのように思えますが、あなたの人生を大きく変えることになるのです。

 

 ある男性が「ミスが続いて取引先からの信頼を失ってしまった。いまはまだ契約期間が残っているのでなんとか仕事をもらえているが、契約更改の際には切られてしまうかもしれない。どうしたらまた信頼を取り戻せるか神様にお聞きしたい」と神殿にいらっしゃいました。

 

 神様にお聞きしてみると、取引先に謝罪に行くためには上司にもこの危機的状況を報告せねばならず、なんとかしなくてはいけないと思いながらも、ズルズルと場当たり的対応を繰り返しているのが見えました。

 

 私は「そうですね、このままだと契約は解除になるでしょう」と伝えました。その答えを聞いて、どうしたらいいのかとオロオロする男性に向って「なぜあなたは、同じ取引先に対して続けてミスをして、大変なことになっていることを誰にも報告しないのですか。自分一人でなんとかできないのなら、上司の手を借りて、謝罪に行くなりの対処をする方がいいとは思いませんか」と聞いてみました。

 

 「そうしたほうがいいとは思うのですが、どこから説明したらいいのか分からなくて、まだなんとかなるかもしれないと思ったりすることもありますし……、でも、もうなんともならないですかねぇ」とぐずぐずしています。

 

 「いますぐ上司に相談し、最良の一手を打てば、まだ状況を変えることが出来るかもしれませんが、あなたは上司に怒られるのがイヤなんでしょう。なんでいままで報告しなかったんだ、と怒鳴られるかもしれませんね。でも、あなたが面倒くさいことを後回しにし続ける限り、このお客様との縁が切れるのは当然のことですし、この性格を直さないと、ほかにももっと大事な縁が切れてしまいますよ」と伝えました。

 

 人は皆、苦手なことやイヤなことは後回しにしたいと思うもの。しかし、面倒だな、イヤだなと思うことは、実は人に大きな気づきのチャンスを与えてくれているのです。相談者の場合は、この失態を上司に知られて怒られるのが怖い、という自分の弱さから、状況をどんどん悪くしてしまっていたのです。ミスをした直後に上司に報告していたら、多少叱責されても、リカバリーも素早くできて、取引先との関係がきくしゃくするところまでいかずに済んだものを、後回しにしたばっかりにこじれてしまいました。

 

 時間が過ぎることで、イヤなことが自分から消えていってくれることなどほとんどありません。大抵の場合は、時間が経てば経つほど、事態は深刻になっていくものです。イヤだな、と思ったときは、「このイヤだなと思う気持ちは、今すぐに行動するべき、という気づきなんだ」ととらえてみてください。

 

 

 

 

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