人との交流がうまくできない人は、言葉のキャッチボールが苦手で、それゆえ理解力や判断力に欠け、周りから浮いてしまったり、人とトラブルを起こしやすくなります。
そもそも、会話において話がかみ合っていなければ意思の疎通がうまくいかず、何か問題が生じると、和解するどころか余計にこじれてしまいます。
中には、上辺だけの言葉でつくろって、内心ではせせら笑っているような人もいますが、その場合も、もちろん相手とのコミュニケーションがうまくいっているわけではありません。
人との交流を円滑に行うためには、正しい判断力とそれなりの知識力があってこそ、心と心が通じあう信頼関係が築かれるわけで、それが欠けていれば、いくら表面的につくろっても、心と心の通い合いにはなっていないのです。
心と心を通じ合わせるためには、まず「自分が伝えたい言葉」が相手に届いているかどうかが大事で、相手に対してどのような言葉の表現をするのがよいか、そこでの理解力や判断力、知識力が問われます。
私自身、今の仕事を通して、こちらの言いたいことを相手に正確にキャッチしてもらうためにはどうすればよいか、さまざまなケースを通していろいろと学ぶことができました。
トラブルや問題を解決したくて、はるばる遠方から相談に来られる方々に対して、私としては限られた時間の中で要点だけをしっかりとお伝えしたいとの思いから、「あなたのここが間違ってます」「ここに問題の原点があります」と端的にお話するようにしてきました。
そのように厳しい言葉で言うため、本当は後々役に立つはずなのに、単に「怒った」とか、いろいろ言われ、ひんしゅくを買うこともあり、中には「自分だけ責められた」「説教をされた」と思っておもしろくない、不快な感情を抱いたまま反発し、こちらの言葉が入っていかない、あるいは理解できないまま帰って行かれる人もいます。
そのような経験を重ねる中で、どうすればこちらの言葉が相手の心に届くか、問題の原点を理解してもらえるか、について腐心してきました。
「感情的に相手を責めているのではない」と言っても、まったく違う角度の考えでここと訪れ、予期せぬことを言われた場合、
「客観的な視点に立って問題の原点を指摘している」
「そこをあなた方が自分で気づくべき点であり、ものごとを解決すべき答えがある」
ということを理解してもらえるのは、なかなか難しいことでもあります。
いきなり原点を指摘しても、
「私にだって良いところがある!」
「そんなはずはない、勝手に決めつけている。それを聞いているのではない」
などと、反発心が起きたり理解ができず、問題点がずれてしまい、それ以上こちらの言葉が入っていかないがゆえに、ことの本質にまで理解が及ばないこともあるのです。
むろん、全てがそうというわけではありません。
原点を深く理解し、
「アァッー、そういうことですか! そこに気づけばよかったのか!!」
「そこなんだ、そこに気づくと、とんとん拍子に問題が解決するんですね」
「先生は怒っているんじゃなくて、本質をズバリ指摘してくれていたんですね」
などと、大きな声で喜んでくれたり、一気に明るい表情に変わる方々が多くなってきたのも事実で、有り難いことです。
「運命が丸裸になる」と、
驚きの声、声、声!!
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