青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

人との相性

「あの人とは相性が悪い……」といったように、私たち人間はよく人との相性を気にします。

 

私のところでも、たとえば結婚しようとしている人との相性を知りたいといったようなご相談が多くあります。

 

人との相性というのは、非常に難しいもので、最初は性格が合うと思っていたのに、つき合いを重ねていくことですれ違ってしまうこともありますし、初めからしっくりいかないこともあります。

 

逆に、初めは相性が悪いと思っていたのに、相手のことを知っていく中でだんだんと相性がよくなっていくこともありますし、最初から最後まで、一生相性がいいこともあります。

 

このように、相性が合う合わないというのは、ひとりひとり全く違う性格を持っていますから、あって当然です。問題は、性格が合わないときにどうするかということです。

 

相性が合わないとき、人というのは自分の欠点や落ち度について考えようとせず、相手のことだけを批判しがちです。

 

「なんであの人はこうしないんだ」「あんな考え方をするなんて信じられない」といったような感じです。

 

しかし、相性というのは努力によって築き上げていくことができるのだということを、みなさんに知っていただきたいのです。つまり、悪い相性でもよい相性に変えていくことが十分できるのです。

 

いつも衝突してしまう人でも、必ずそこには何か原因があります。

 

理解力と正しい判断力、知識があれば、そんな関係性であっても前向きな方向に持っていくことができます。100%合うとまではいかないにしても、7割、8割と相性を上げていくことは可能なのです。

 

では、いくら悪い相性でも変えていけるとはいえ、なぜ努力し、つらい思いをしてまで相性が悪い人とも関係を持っていかなければいけないのでしょうか。苦労してまで、相性の悪い人とつき合っていく意味はあるのでしょうか。

 

人間はいくらでもいるのだから、わざわざ相性が悪い人と無理してつき合っていく必要なんてないのではないか。そのように考える方もいらっしゃるかと思います。

 

しかし、「あの人とは相性が合わない」というのは、「私は悪くない。悪いのは相手のほう」といっているのと同じで、ある種、自分の我を通しているだけといったケースが多いのです。

 

世界を変えたいのなら、自分を変えること。人を変えたいのなら、自分が変わらなければいけません。

 

我を押し通し続けているとどうなるでしょうか。

 

みなさんであればお分かりでしょう。人生というのは人と共に生きていますから、自分の我ばかりを通して生きていれば、必ず批判の対象になってしまいます。

 

協調性や和合の心が欠如しているために、陰口を叩かれたり、輪から弾かれてしまったりすることだってあります。

 

自分だけがそうされるのであれば「自業自得」で終わるかもしれませんが、こうしたことはやがて自分の家族、友人、同僚、そして我が子にまで影響していくことがあります。

 

人間と人間の関係というのは、お互いの理解力によって支えられています。

 

どこまで相手を許してあげることができるか。どこまで相手の心情を考えてあげることができるか。どこまで相手の事情を考えてあげることができるかです。

 

そうした相手の事情、心情を理解するためにも、まずは自分が正しい判断力、理解力、知識を手に入れることです。

 

そして、人間関係においては「話し合うこと」「気づくこと」「忍耐すること」「努力すること」がいかに大切かということを忘れないことです。

 

相性が悪いと思っていた人とよい関係性を築くことができれば、それは自分自身の魂の成長につながります。自ら積極的に人との絆を作っていくことは、自らの意思で幸せの道を選んで進んでいることになりますから、必然的に人が集まって来て、幸せの連鎖が起こります。

 

人を許すというのは、言葉でいうほど簡単なことではないかもしれません。

 

仏教におきましても、許すことというのは基本理念として置かれているくらい大事なことです。つまり、逆にいえば人間はそれだけ人のことを許せない生き物だということなのではないでしょうか。

 

やはり人は、自分のことをいちばんかわいいと思ってしまい、自分を守るために人を傷つけてしまうのだと思います。

 

そのときの感情に任せて、怒りや憎しみを抱いていては、悪いカルマの思うツボとなってしまい、どんどん悪いカルマをためてしまうことになるのです。

 

私たちは聖人ではありませんから、人から何かされたとしたら、そのときは許せなくてもいいのです。感情がありますから、ある意味しょうがないのかもしれません。

 

しかし、いくら感情的になったとしても、周囲の人たちにその人がいかにダメな人で、悪い人で、信じられない人で……etcと、いいふらしたりしてはいけません。グッと抑えていれば、時が解決してくれることだってあるのですから。

 

過去、現在、未来を考えずに一時の感情で行動していては、うまくいくものもうまくいきません。

 

一時の感情に流されずにいったんグッと堪えて、冷静な判断力でもって人とつき合い、人生を生きていかなければいけないのです。

 

そうすることで、円滑な人間関係が生まれ、人生は幸せなほうへとどんどん進んでいくのです。

 

人を許すということは、自分の人間関係の幅をどんどん広げることでもあると思います。

 

人にはいい部分と悪い部分があって当然です。100%完璧な人など、この世には存在していないのです。欠点があって当然なのです。

 

となれば、悪い部分は許してあげ、いい部分を見てあげてください。

 

そのように人を許し、人を受け入れていくことができれば、自然と自分の周りに人が集まるようになり、どんどん幸福が訪れるはずです。

 

人との相性というのは、このようにして築き上げていくことができるのです。嫌いだから嫌とばかりいっていては、幸福のチャンスを自ら放棄してしまっていることと同じなのです。

 

人とのよい相性を築き上げ、幸福を手にしてください

 

 

 

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