ご縁と言いましても、たくさんの種類のご縁があります。
夫婦の縁、職場の縁、兄弟の縁、親子の縁…etc。こうした縁というのは、過去世のカルマとの関わりの縁です。ですから、カルマと同じように縁にも“良縁”と“悪縁”というものがあります。
幸せになるためには良縁を大切にし、悪縁を断ち切っていくことが大切なのですが、拝殿で毎日多くの相談者を視ていますと、悪縁を断ちきれなかったり、罪を重ねてさらなる悪縁を作ってしまっている人が多く見受けられます。
ある女性のお話をしましょう。
年齢は60代後半。根っからの悪い人ではないのですが、性格にかなり問題がある方で、この方は自分の状況が良くなるように、嘘を言いふらして他の人を陥れるようなことをするのです。嘘を嘘でどんどん塗り固めていくのです。
そうすると、その女性の話を聞いた人は本人(嘘を言われている人)には確認せずに「その人は悪い」となるわけです。すると、追い打ちをかけるようにまた嘘をつく。
こうした行為は悪いカルマを積み重ねる行為で、しかも未来において5倍、10倍になって自分に跳ね返ってきてしまうのです。そして、いちばんつらいのは、自分ではなく、たとえば自分が最も愛する人や、いちばん大切な人にその悪いカルマが襲ってくる場合です。そうした状況を、私はこれまで何度となく目の当たりにしてきまして、みなさん死ぬほど苦しいと嘆いています。
それでこの女性ですが、かなり激しい気性の持ち主で、ご主人とは毎日のようにケンカを繰り返し、また、今では借金に借金を重ねて借金地獄となってしまい、さらには、子どもも借金を繰り返すようになってしまいました。要するに、その女性が作り出した悪いカルマが、子どものほうにも飛んで行ってしまったのです。
この方は、いつまでたっても自分のカルマに気づくことができませんでした。彼女の中にあったのは“欲”ばかりで、自分の利益ばかりを考え、そのためにはどんな嘘でもついていました。
こうしたことを続けていると、どんな良縁が巡ってきたとしても、やがて自分自身の手でその縁を断ち切ってしまい、逆に悪縁を呼び寄せることになってしまいます。
彼女のように“欲”で動き、自分のためなら人をも陥れるようなことをしている人には、残念ですが“福”はやってきません。なぜなら、相手の側(陥れられる側)にも守っている神仏がいるからです。
そして怖いのは、悪縁というものは暴走に暴走を重ねることがあるということです。悪縁が悪縁を呼び寄せ、にっちもさっちもいかない状況に落ちてしまうのです。そうなると、この世はまさに地獄。先の女性のように、つらい毎日を送ることになってしまいます。
しかし、そのように悪縁が悪縁を呼び寄せるように、良縁もまた良縁を呼び寄せます。
自らのカルマに気づき、欠点を直していくことで、どんどん良縁が舞い込んできます。人との縁。不思議な出来事。そうしたことがどんどん繋がっていき、自分を含め、周りの人みなが幸せの中で生きているといった状態にもっていくこともできるのです。
今回ご紹介した女性のように、嘘で人を陥れる行為というのは、先ほども述べましたが良縁を自ら断ち切り悪縁を呼び寄せ、そして後々5倍、10倍の不幸となって自分や周囲の人に返ってきてしまいます。
そうならないためにも、何かあったらまず「自分に何か原因があるんじゃないか」と考え、自分の欠点に気づくこと。そして、欠点に気づいたらそれを直す努力をすることです。
逆に、どう考えても相手に非がある場合でも、相手を非難して追い詰めるのではなくて、意固地にならずに関係を緩和し修復していく努力をしましょう。
そうしたことが、悪縁を断ち切り、良縁を呼び寄せることに繋がります。縁というのは予め決められたものですが、自らの行いで良縁を呼び寄せることもできますし、逆に悪縁を断ち切ることもできるのです。
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