青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

子供を愛せない親

たくさんのご相談を受けていますと、親であるのに子どもを愛せないといった相談者が来ることがあります。我が子が邪魔だからと、家に閉じ込めて餓死させる事件も報道されていました。

 

親が子どもを愛せないのはどうしてなのでしょうか。

 

精神的にまだ大人になりきれていないから? 望んだ子どもじゃなかったから? 自分の思いどおりに育たないから?

 

その理由はさまざまでしょう。いろんなことが複合的に重なっていると思うので、これといった原因を探ることはなかなか難しいかもしれません。

 

ただし、確実にいえることがあります。

 

親からの愛情を注がれなかった子どもは、人とのコミュニケーションが苦手だったり、人に依存し過ぎてしまったり、自分の子どもの愛し方を知らなかったりと、何かしらの問題を背負うことが多いということです。

 

また、逆に親のほうも、年を重ねるごとに後悔の念に苛まれるでしょう。ああしていればよかった、こうしていればよかった……。そういった親御さんをこれまで何度も見てきました。

 

親子関係の健全な形というのは、本来であれば親が子に「無条件の愛」を与えることだと思います。しかし、人間は自分でも思いもしなかったような予想だにしない感情が芽生えてしまったりすることもありますから、いつでも「無条件の愛」を与えるというのは難しい側面もあるでしょう。

 

ここで問題になるのが、「条件つきの愛」というものです。これは、本当の愛ではなく、子どもをコントロールするための手法ともいえます。

 

たとえば、子どもが自分の思ったとおりに行動しなかったとします。そうすると、

 

「もう、あなたとは口をきかない」

 

「そんなことするのなら、ご飯は作ってあげない」

 

などといったように、自分の思いどおりにならないと愛情を引っ込めてしまうのです。まるで、交換条件のようなものです。

 

こうなると、子どもはどうなるでしょうか。小さい子どもがいちばん頼るべき存在は親ですから、自分の考え、意見を押し殺してでも、親に従うようになります。

 

その結果、自己不信、自信喪失、希望や夢を抱けない、人づき合いの仕方が分からなくなる、などといったような問題が起こります。

 

先に述べたように、いつでも「無条件の愛」を与え続けるのは難しいかもしれません(もちろん、できる限りの愛は与えなければいけません)。

 

ただ、この「条件つきの愛」を減らすことは可能ですし、できる限り減らすべきだと思います。

 

子どもを持つということは、やはり覚悟がいることだと思います。

 

子どもはペットではなく、人間なのです。人間を育てるのはとても難しいことだと思います。いくら育児書などを読んだとしても、思いどおりにいかないこともあります。

 

では、そのことが分からずに子どもを産み、愛情を与えることができなかったらどうすればいいのでしょうか。これはもう、今から変えていくべきことだと思います。自分のことよりも子どものことを優先するという、「覚悟」が必要なのです。

 

子どもの不幸は、同時に親の不幸です。

 

絶縁してしまって現実的な不幸がないとしても(客観的に見れば絶縁すること自体不幸ですが……)、親子関係を改善できなかったことはカルマとして残りますから、もっと根が深い不幸だともいえるでしょう。

 

親子関係というのはとても強いつながりで結ばれたご縁です。

 

ですから、親子関係の不和というのは、是が非でも改善していただきたいのです。子どもが大人になってからでも遅くはありません。特別なご縁だからこそ、ふとしたことをきっかけに一気に改善することだってあるのです。

 

 

 

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