子供がニートだといった相談で、私のところを訪れる方も増えています。
おみえになる方の相談を聞き、透視をしてみますと、ニートには、反発するニートと服従するニートのふたつのパターンがあるようです。
反発するニートとは、学校の成績が思うように伸びずに自分の将来に失望したり、仕事で能力が発揮できなかったり、職場の上司との関係がうまくいかないことで挫折を感じ、それをきっかけに家に引きこもるようになって、そのまま学校に通わず、仕事にも復帰せず、家の中で暴君のように過ごすケースです。
その一方、服従するニートというのは、学校や会社が面白くないと言って家にいる子供に親が小遣いを与えたり、洋服を買い与えるなど、過保護にしてしまっているケースです。
大人になってもずっと家にいるばかりで、社会と接点を持たない生活が何年も続くと、人間というのはその生活に違和感を感じなくなってしまいます。
また、親が援助してくれて、働かなくても食べていける状況で自分の思い通りに暮らしているので、忍耐力、集中力、判断力、社会性といったものを高める必要も、その機会もありません。それゆえ、自分ひとりの世界にどっぷり浸ってしまうのです。
ですから、親は子供の機嫌をとってばかりいないで、上げ膳据え膳を止め、できるだけ早いうちにきちんと話し合いの場を持って、子供の自立を促すようにするべきです。
ニートになった子も、一生このままでいいなどと思ってはいません。「どうにかしなきゃ……」と心の中で思ってはいても、「明日こそは……」と思っているうちに、惰性で時間が過ぎていってしまうのです。
親としても、子育てをする過程において、まさか将来、自分の子供がニートになるなどとは思いもしなかったでしょう。でも、現実を直視し、子供がニートになった原点にはどんな問題が潜んでいたか、未来において必要なことは何か? といったことを冷静に考え、対処していっていただきたいのです。
もちろん、子供のほうも、過去の失敗やトラウマをいつまでも引きずったりせず、いつまでもニートでいることは愚かなことであることを十分に考えて、しっかりと立ち上がっていかなければいけません。
さらに言うなら、ニートは本人の問題ではありますが、元を辿れば親の育て方も多分に影響しています。ですから、親はその責任を感じ、一緒に解決していかなければいけない問題なのです。
ただし、ひと頃は、子供が家庭内暴力や引きこもりなどになると、霊の障りやご先祖のせいではないかと思い込み、私のところに相談にいらっしゃる方が少なくありませんでした。でも、最近は私の本をしっかり読んで理解してくださる方が増えたお陰で、そのような間違った考えを持つ方はめっきり減ってきました。これは大変、喜ばしい変化だと思っております。
それならば、さらに一歩踏み進んで、問題の原点はこれまでの子育てに間違いがあったことに深く気づいて納得し、解決していくことを願っています。
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