古代中国で生まれた思想に陰陽五行説というものがあります。この思想のもとになっている陰陽説は、この世にある森羅万象を陰陽に分けてとらえるのが特徴なのですが、それによると、男性は陽、女性は陰に分類されると言われます。
この陰陽の特色を見てみますと、陽は、攻撃的、社会的、活発的、積極的、物質的、肉体的、動物的、剛といったものが挙げられます。これに対して陰は、穏やか、防御的、消極的、精神的、植物的、柔かいといった特色が挙げられます。
これを見ると、男女は対照的な特質を持っていることがよく分かるのではないでしょうか。
体格、体力の面でも歴然とした差があります。腕力で男性にかなう女性はそういないというのは、私が説明するまでもないでしょう。
長年、多くの相談者とお会いして感じると同時に、私自身が年を重ねてきての実感でもありますが、やはり、女性はある意味、弱いのです。言い換えるなら、強さの種類が男性と違うわけです。
このことを端的に表わしているのが「女は弱し、されど母は強し」という言葉ではないでしょうか。この言葉には、女性は母親になると、子どもを守るためにどんな困難にも耐える強い力を発揮するようになるという意味が込められていますが、これはつまり、女性は守る強さに優れているということです。外敵を倒す攻撃力に優れた男性の強さとは違うのです。
ですから、この強さの種類の差を考えずに、ただ単純に男性と伍して闘おうとしたり、男性を従わせることに躍起になったりしてもうまくいかないわけです。
昨今は女性の社会進出も活発になり、学業や仕事の能力においては、男性を凌ぐ女性もたくさん出ています。このこと自体は非常に喜ばしいことですし、男女が互いに切磋琢磨しながら成長するのもいいことだと思います。
そのように学校や職場で、女性が男性と肩を並べて競い合うような場面も多くなりましたが、では、心のほうはどうでしょうか。いくら時代が様変わりしようとも、男性の心と女性の心が違うように、男女の本質が変わることはないのです。
そして、男女の特質の差を考えますと、生活に関わるところでは、上手に役割分担をすることが自然ですし、やはり互いにとって幸せな形とも言えるわけです。
女性は家や子どもを守る力、男性は外敵を倒す力を活かすことが、役割分担をするうえでの基本と言えるでしょう。
つまり、男性は職場や家庭において、大黒柱として一家を支えつつ、外敵から家を守る役目を担い、女性は男性を支えながら、家庭を切り盛りする役目を担うのが自然な形と言えるのではないかと思います。
最近では、男女の役割が逆転しているようなご夫婦もいらっしゃいます。たとえば、奥さんが一家の働き手として外で仕事をして、ご主人が主夫となって家事一切を切り盛りする家庭もありますが、おふたりが上手に役割分担できていれば、このような形でも私は問題ないと考えております。
要は、互いの特質を知ったうえで、いたずらに張り合うことなく、それぞれの個性、能力を活かして男女が助け合って生きていくことが人として本来あるべき姿だということです。
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