青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

親として子どもに何を伝えていくべきか

子育ての悩みから抜け出し、正しい道へと進むために、しっかりご理解していただきたいことがありますので、そのことをお伝えしたいと思います。

 

それは、スピリチュアルな視点から見た親と子の関係です。親子というのは、共通するいいカルマ(いい行い)、悪いカルマ(悪い行い)によって結ばれたご縁です。

 

ひと頃は、子どもの引きこもりや非行などの問題が起こると、霊障を疑って私のところを訪れる方が少なくありませんでしたが、これまでに出版した本を読んで理解してくださる方が増えたお陰で、正しいカルマの知識を持って、気づきたいという声が多くなりました。

 

ことに、人生経験を重ねてきた50代以降の方が、この頃、カルマや気づきについてよく理解してくださるようになり、大変うれしく思っています。

 

そこで、私のところに子育ての悩みを抱えて相談にいらっしゃる方には、どうするべきなのかを、カルマの視点から見た注意点などを説明することにしています。

 

「あなたはお子さんのことで悩んでいるようですが、それにはまず、あなたが気づいて直さなければいけないことがあります」

 

こんな私の言葉に、初めは半信半疑といった表情でとまどいを隠せない方が多かったのは事実でした。しかし、最近は前とは違い、

 

「あなたが直さなければならないところに気づくために、子どもが問題を起こしているといった視点で、今のお悩みを見つめてください」

 

と言うと、

 

「それを知りたくてここまで来ました。私のためにあの子は苦しんでいるんですね……」

 

と泣かれる方が多いのです。

 

ただし、もちろん子ども自身が背負ってきたカルマが原因である場合もあります。そして、実は、親が苦しむ子どもに関する問題、たとえば、ニート家庭内暴力、非行などは、その親自身のカルマと、その子ども自身のカルマの両方によって引き起こされているのです。

 

つまり、早い段階で親が気づいて直すことができたならば、自らのカルマを乗り越えると同時に、我が子のカルマまでをも親が救えるということになるのです。

 

たとえば、いい親を演じながらも、陰で人の足を引っ張るような言動をしてこなかったかどうか、子どもの前でさんざんご主人の悪口を言っていなかったか、夫婦ゲンカでお互いに罵り合う姿を子どもに見せてこなかったか、お姑さんを邪魔者扱いしなかったか……。

 

そのような過ちを過去に、そして今現在していないか、今一度、自分自身を冷静に見つめていただきたいのです。

 

ただ、口で言うのは簡単ですが、自分の至らないところに気づくことは、思った以上に難しいことであることも、また事実です。

 

私のところに、こんな方がいらっしゃいました。

 

その方は49歳の主婦。娘さんの非行の相談でおみえになりました。

 

母として、少ないお金をこつこつ貯めて、金沢からはるばる青森までお越しになられました。

 

どうすれば娘の非行が収まるのかを聞きにきたのに、透視によって私から言われたのは、相談者ご自身の欠点とご夫婦の問題点でした。

 

思いもよらぬ答えに、私のことを死ぬほど恨んで帰ったと言います。

 

もう二度と来るものかと思いながら自宅まで帰ったそうです。

 

半年ほど経った頃、いつものように娘と口論をしていると、

 

「お母さんがおかしいから私がこうなってしまったんだ」

 

と言われて大げんか。それから次第にケンカが激しくなっていき、それを見かねたご主人からも、

 

「お前の考え方がおかしい。程度というものがある」

 

と言われたそうです。

 

その言葉をきっかけに、初めの相談から1年後、再びいらっしゃいました。

 

今度こそ、違うことを聞けるだろう。自分が悪くないことを証明してくれる言葉を聞きたいと思って予約したのだそうです。

 

でも、私からはまた同じように欠点を言われ、聞きたくもないアドバイスまでされ、怒り心頭とはこのことだ! とすごく腹が立ったのだそうです。

 

帰って数日経っても、怒りは収まりません。自分は妻としても母としても精一杯頑張ってきたのに、なぜ私が悪いと言われなくてはいけないのか。そもそも、指摘された欠点にも思い当たるところがない、と腹が立ってどうにも我慢できず、インターネットに私の悪口を書き込んだのだそうです。

 

その後も、娘さんとの関係は悪くなるばかり。そこで、今度こそ決着をつけようと、数年後、再び私のところにいらしたのです。

 

私は彼女からこのお話を伺い、

 

「それほど腹が立つのに、何年も経ってから、また私のところを訪れるのは、内心、どこかで自分の非が分かっているのではないでしょうか。そういった気持ちがどこかにありつつも、母親として非を認めたくないのかもしれませんね。

 

あなたは勝気な部分がありますが、本当は気が小さいところがあり、本心では『気づきたい』と願っているのだと思います。

 

恐らくあなたは、私にもそうしたように、お嬢さんにも同じように言葉が先にたって、お嬢さんの心境を考えてあげようともしなかったのではないでしょうか」

 

とお伝えしました。

 

そして、しっかりとご理解いただきたいとの思いを込めて、私の本を開き、

 

「ここのところをしっかり読んでみてください」

 

とお願いしました。

 

彼女は、自宅に帰るとさっそく本を開いて読んでみたそうですが、何度読んでも分からなかったそうです。でも、それまでの彼女と違ったのは、恥ずかしい気持ちもあったそうなのですが、思い切ってご主人に本の内容について聞いてみたのだそうです。

 

するとご主人は、例題をあげながら詳しく説明してくれたと言います。そして、

 

「私はここを直せばいいの? そうしたら娘とも仲良くできるの?」

 

とご主人に聞くと、

 

「そのとおりだよ。お前の悪い部分はそこなんだよ。よく気づいてくれたな。娘もきっと喜ぶよ」

 

と言ってくれたのだそうです。

 

そして、つい先日、その方がまたここに来てくれました。最初から数えて4回目です。

 

ただし今度は、相談ではなくて、娘さんの非行がおさまり、親子関係もよくなったことを報告するための来訪でした。

 

そして、その方はこうおっしゃったのです。

 

「長い年月がかかってしまいましたが、やっと気づくことができました。今までの私は、本当に恥ずかしいくらい愚かでした。自分ほど家族のために尽くしている妻はいない、すべて家族のためなんだと、自分のすることがすべて正しいと思い込んでいました。今は、娘とも心を開いて話をすることができるようになりました。こないだ娘に、

 

『お母さんのことは本当に大好きだったの。でも、何を言ってもダメだから口答えはしちゃうし、結局はつかみ合いのケンカにまでなってしまうし……。そんな自分の行動が嫌で、夜、毎日泣いてたんだよ……』

 

と言われました……。私が自分のことしか考えていなかったから、子どもを苦しめていたんですね……。本当に愚かな母親だったと……今は反省しています」

 

最後は涙で言葉が途切れ途切れになっていました。

 

私は彼女の気づきの言葉を聞きながら、うれしい反面、神が求めている次の使命へと心を引き締め、そして、そんな「私」を甘やかすことなく、厳しく見つめている自分の姿を感じていました。

 

文化、科学の発展のみならず、ひとりひとりが神の世界からのメッセージをしっかりと考えて、「自らが気づきと知識を得て」幸せを引き寄せる時代になったと、私は痛感しています。

 

私事で恐縮に存じますが、今こそこれを伝えるのが役目であると思っています。神が私に与えた透視能力を使い、この「気づきと知識」を人々に教え、人々を救いの道へ導かなければいけないと思うのです。

 

私の仕事は、人にほめられるため、認められるためではありません。苦しみから人間を救うための道しるべ、すなわち「気づきと知識」を理解させる使命があるのです。

 

たとえ気づくまでに時間がかかろうとも、間違いに気づき、自らの過ちを直していけば、人生はいつからでもやり直せるのです。

 

いわば、気づいたときにはすでに、この世の地獄のトンネルの出口に立っているのです。

 

親として子どもに何を伝えていくべきなのか、そのことしっかりと考えながら、日々を過ごしていただきたいと思います。

 

子どもは夫婦ふたりの愛の結晶です。子どもの幸せは、その親にかかっていると言っても過言ではありません。親と子、家族は、お互いが強い絆、カルマによって結ばれている運命共同体なのです。

 

 

 

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