「透視」というものを理解されていない方がまだ少なからずいらっしゃいます。
透視はカウンセリングとは全く異なります。
カウンセラーや透視能力がない人は、相手の話をよく聞いていろいろ情報を得る必要があるでしょうが、透視をすると、その場で、問題の本質や原因となっているその人の状態や性格などがはっきりと映し出されるので、逐一細かな話を聞く必要はありません。
例えば、相談内容が病気の場合だと、「どこがお悪いですか?」、就職や転職の相談だと「どんな仕事をお考えですか?」と尋ねるだけで、後は神様が透視によって答えを見せてくれるのです。
そこで、「病気の原因は◯◯なので◯◯された方がいい」「あなたの性格ではその仕事に就いても対人関係でうまくいかずに逃げることになるので、◯◯なところを直さないとダメですよ」などとアドバイスをするわけです。
ですから、カウンセリングのように相手の話を根堀り葉掘り聞いたり、会話を続ける必要もなく、要点だけを伝えることができるのです。
それが理解できず、「自分の話したいことを聞いてくれなかった」というのは、私からすれば筋違いというものではないでしょうか。
透視の具体例として、つい先日相談に来られたご家族の例をあげます。
娘さんが強迫性障害で、自分の子どもを親や家族にも一切触れさせず、ご主人とも取っ組み合いの喧嘩になることもあるので、大変困っているということでした。
そこで、透視によってその原点に何があるかを見ました。
見えてきたのは、娘さんが高校時代に、すでに親のロボットのような状態になっている姿でした。
親御さんは昭和二十一年生まれでしたが、子どもは親の言いなりにしていればよい、言うとおりにしなければ体罰を与えるといった、いわば「ロボット教育」と呼ぶべき接し方で、その結果、その娘さんはただおとなしく “かよわい子” を演じるようになっていったのです。
親の権限とばかりに、自分たちの勝手な “理想” を一方的に子どもに押し付ける「時代遅れの教育」をしていたということです。
母親は、自分も親からそのようなかよわい女の子になることや、高学歴のエリートコースを突き進むだけを期待されていて、自分はそれがかなわなかったために、娘さんにその理想を押し付けていたようです。
その娘さんが、四十歳近くになって結婚し、出産を前にして精神バランスを崩したわけです。
それまでの彼女は、例えれば上は着物を着て、下はミニスカートとスニーカーを履くという全くちぐはぐな服装のごとくの考え方の持ち主でした。ただナヨナヨして、おとなしくしていれば、素敵な女性と思われると考えていたのです。
彼女がそうなってしまった原点は、ご両親の時代遅れの教育にあったということをお伝えしたところ、父親は「そうですか……」と素直に認め、「俺たちの教育が間違っていたんだな」と涙ながらに後悔していました。
ところが、母親の方は、「そんなはずはない、すべて娘の教育のためだった」と、全く理解されませんでした。
このように、気づくべきことに気づけるようになるには、まず問題の原点を正しく理解できるかどうかがとても大事で、同じ親であっても、それを理解できる親とそうでない親に分かれることもあるのです。
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