青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

なんで男って…

 

 みなさんも一度は「なんで男(女)って……」と思ったことはないでしょうか? なんでこうも考え方が違うんだろう……。そうして悩んだことは数れず、なのではないでしょうか。

 

 当たり前の話ですが、男性と女性はまったく違うものです。体の作りもさることながら、そもそもものの考え方からして異なります。お互いに、「なんで男ってこんなに鈍感なの?」とか、「女はなぜこんなに感情的なんだろう?」といったような話は、みなさんもよく耳にするのではないでしょうか。もちろん、なかには中性的な方もいらっしゃいますし、何をもって男性らしい行動や女性特有の感情というのかは、意見の分かれるところではあります。しかし、男女の間に差異があるという点については、議論の余地はありません。

 

 最近の研究では、これはひとえに脳の作りの違いから生じている現象だといわれています。中でもよく指摘されるのが、感情を読み取ることに長けた女性に対して、大脳辺縁系の働きが活発ではない男性は、相手の気持ちを察することを苦手としています。しかし、男性は視覚野がより発達していますので、地図を読んだり図を設計したりなど、空間を把握することを得意としています。

 

 これを人類の歴史でひも解いてみると、当たり前のことであるとわかります。男性は外で狩りをして、家族を始めとした集団を養ってきました。外に出れば道を把握しなくてはなりませんし、槍を投げたり、弓を射ったりと、距離を認識する能力が必要です。一方の女性は、男性の帰りをほかの人々ともに待ちます。そこでは集団の中で生き抜いていくために、より情報を集めたり、機敏に判断を下していかなくてはなりません。つまり、男性の肉体的な行動に対して、女性は情報戦を戦っているといえるのです。

 

 このように男女の脳には違いがあるのですから、当然、行動や感情には違いが生まれてきます。前述の「なんで男(女)って……」という葛藤ですね。しかし、私たち人間は考えることができる生き物です。話し合うなど、よくコミュニケーションを取ることで、歩み寄ったり、相互に理解を深めることができるのです。

 

 今回、なぜ男女の違いをテーマに選んだのかといいますと、私が受ける相談のなかで、夫婦間における問題が圧倒的に多いからです。「夫婦のことは夫婦にしかわからない」という言葉もありますが、実はどれも似たような原因が問題の根っこに潜んでいるものです。ですから、今回のメルマガでは、夫婦間で禁忌とされるものをそれぞれご説明し、いかに円満な家庭を築くかについて、お話ししていきたいと思います。

 

【女性編】

 

 友人たちとお茶をしながら話していますと、自分の夫のことを笑い話にしたり、悪口を言う方がいらっしゃいます。ただの会話としてみることもできますが、実はこれはタブーのひとつなんです。

 

 まず、根本的な認識についてですが、あなたの夫は誰が選んだのでしょうか? お見合いなどもありますが、その夫を選び、決断したのは妻自身です。長く一緒にいれば、夫の悪口のひとつでも言いたくなる気持ちはわからないでもありませんが、夫婦間が上手くいかない理由は、なにも夫だけのせいではありません。夫婦、ひいては家族というものはふたりで作り上げていくものですから、その責任は等しくふたりが背負っているのです。

 

 でも、関係が長くなってくると、「この人なら大丈夫」といったような甘えから、つい悪口を言ってしまいます。人はこれを健全な夫婦関係というのでしょうか? 自分にも原因があるのだと気がつけないと、こういった過ちを繰り返しがちです。友人との間の軽口で不満を解消しているのかもしれませんが、この癖はやめなくてはなりません。誰かの悪口をいってストレスを発散するというやり方は、負の発散であり、結局は負のスパイラルから抜け出すことはできません。つまり、本質的な解決にはいたらず、悪いカルマを積み重ねてしまっている状態だといえます。どうせ、ストレスを発散させるのでしたら、もっと楽しいことを話したり、考えたりしたほうが、ずっと健康的で前向きな生き方だと思います。

 

 また、なかには夫の悪口を己が子どもに言ってしまう女性がいらっしゃいます。しかし、これは多くの方もおわかりのように、絶対にやってはいけないことです。例えば、妻が夫を「臭い!」と普段から馬鹿にしていたとします。そうすると、やがて子どもは父親を蔑むようになり、「お父さんのあとにお風呂に入りたくない!」などと言い出したりします。

 

 母親と子どもが結託して、父親をないがしろにするという構図はよく見られるものですが、これは子どもにいい影響を与えません。むしろ、将来、その子ども自身が同じ過ちを犯すようになってしまい、悪い癖が代々続いていってしまうことになるのです。

 

 次にやってはいけないことは、夫を立てないことです。昨今の風潮では繊細な話になってしまいそうですが、男女平等などといった話とは全く別のものになります。男性は気分を害されるかもしれませんが、夫を立てるという行動は手綱を取っているようなもので、夫婦間を円滑する秘訣でもあるのですね。

 

 現代は女性の強い時代だと言われておりますが、控えめで謙虚な女性が好まれることに変わりはありません。それは時代で流されるようなものではないのです。よくここで勘違いをされてしまう方がいらっしゃいますが、夫を立てるということは、イコール〝男尊女卑〟というわけではありません。ただ単純に、夫婦のあり方としてそのほうが上手くいくことが多く、本来の姿であるというだけなのです。例えば、あなたが自分の夫の面子を保ってあげていると考えてみてください。それはおかしなことでしょうか? むしろ、相手の立場や感情を思いやる、優しい心から生まれてくるものなのです。

 

【男性編】

 

 次に男性です。

 

 自宅で相談を受けておりますと、さまざまなご夫婦がいらっしゃるのですが、ご主人が奥さんを罵倒するシーンを見かけることがあります。「なんでそんなこともわからないのだ!」ですとか、「お前がそんなだから息子が!」……etc.こういう光景を目にしていますと、私まで怒られたかのように気分が滅入ってしまうものですが、人前で妻を面罵するということも、絶対してはならないことのひとつに挙げられます。

 

 人前で妻を叱りつける男性は、妻のことをまるで家政婦かのように勘違いされている場合が多いように思います。結婚というものはふたりの男女が出会い、手を取り合って人生を歩んでいくことです。たとえ、夫を立ててくれる女性があなたの伴侶だとしても、そこには主従関係や上下関係があるわけではありません。

 

 また、そもそも、人前で妻を叱る必要はどこにもありませんよね。もし、本当に妻の行いが悪いと思うのであれば、ふたりでいるときに冷静に伝えてあげれば済むことです。人前で人を貶めてしまうその心の裏側には、自己顕示の気持ちや自分が上に立ちたいという欲求が隠されているのではないでしょうか。思い当たる節がある男性は、自分で自分の行いをよく省みなくてはなりません。妻の優しさや忍耐力に甘えていてばかりでは、そのうち愛想をつかされることに繋がりかねないのです。

 

 それに〝夫を立てる〟と同じように、外でも自分の妻を褒める男性は素敵なものです。見ている人の心も爽やかにするものですし、それくらいの余裕を持って生きていくのが、本当の意味で器の大きい男性といえるのではないでしょうか。

 

 次は、家事を全く手伝わない男性。これは非常に多いですね。このブロマガの男性読者のなかにも、耳が痛い方がいるのではないでしょうか(笑)。

 

 家庭というものは、お互いがお互いを思いやり、一致団結して築き上げていくものです。ましてや、夫婦共働きというライフスタイルは今の時代、めずらしいものではありません。それなのに夫が家事に協力しないのでは、フェアな関係とはいえず、妻の負担ばかりが増えていきます。

 

 なにも、料理を作るべきだとは言いません。食後の食器洗いですとか、お風呂の掃除をしておくなどは働きながらでもできます。こういったちょっとしたことでも女性は大事にされていることを実感し、幸せを感じることができるものなんです。夫婦とは、二人三脚で歩いていくようなものなのですから、お互いに協力し合い、慈しみ合うことが本当に大切になってくるのです。

 

 また、学校や会社での仕事と違って、主婦には休みがありません。夫が家にいようがいまいが、日々のご飯を作り、掃除をして、家計のやりくりをする。主婦って大変な仕事でし。ですから、たまには妻を手伝ってあげたり、どこかに連れていってあげるなど、奥さんが心身を休める時間を作ってあげてください。

 

 今回はいささかテクニック的な話になりましたが、いかがでしょうか? 夫婦円満の最大の秘訣は、〝思いやり〟にあります。お互いがお互いの役割をしっかりとこなしつつ、思いやりを持って協力しする。また、誰だって自己主張ばかりする人と一緒にいては疲れてしまうものですから、歩み寄る姿勢を忘れてはなりません。

 

 もともとは全く違う環境で生きてきたふたりが生活を共にするのですから、喧嘩をしてしまうことだってあるでしょう。でも、それをいつまでも引きずったり、曖昧なまま捨て置いてしまってはいけません。時には真剣に向き合うことが、大切になってくるのです。

 

 私たちの住む社会には、男と女というふたつの異なる性があるのですから、お互いに敬意を持ち合って接していくことが肝要です。また、仲のいい夫婦に育てられた子どもというものは明るい笑顔をしているものですし、両親を見習って幸せな家庭を築いていくことができるものです。ですから、今を生きる私たちは、相互に助け合っていかなくてはなりません。それが、未来に対する責任を果たすことになるのです。

  

 

 

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