青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

育児に病む女性たち

 育児に幸せを見出す方がいる一方で、最近は、育児によるストレスで神経がすり減り、育児ノイローゼになる方も増えています。

 

 出産前からある程度は心づもりをしていても、いざ出産してみると、想像していた以上に育児は大変です。当然、疲労やストレスが溜まっていきます。

 

 そういったストレスが原因でノイローゼになってしまうのですが、産後1ヶ月ぐらいの時期は、出産によるホルモンバランスの崩れなど、授乳疲れで気持ちが落ち込みやすくなることもありますので、それをきっかけに育児ノイローゼが始まるケースもあるようです。

 

 ただし、ひと口に育児ノイローゼといっても、どうしてそうなるのかといった理由や背景はひとつではありません。

 

 相談にいらっしゃる方を見ていますと、だいたい以下の3つのタイプに分かれるのではないかと思います。

 

 ひとつめは、小さい頃からずっと学業に力を注いできた、まじめで頑張り屋な方のケースです。

 

 学生時代の勉強は、頑張れば頑張っただけ成果が上がりますが、子育てはそうはいきません。

 

 こういう方は完璧主義な側面が強いので、子育ても、育児書に書いてあることを忠実に守ります。ただし、子供の個性はさまざまですから、育児書どおりには育ってくれません。

 

 こういう方にとっては、そのことが非常に重みを持つのです。少しでもうまくいかないことがあると、それが挫折のきっかけとなり、一気に自信ややる気を失ってしまうのです。

 

 学生時代はずっといい成績を保ち、成績優秀な自慢の娘だからと、家事を手伝うこともなく、一流企業へ勤めたのちの結婚といったコースを辿ってきた場合は、それこそ人生における初めての挫折体験と言ってもいいかもしれません。

 

 しかも、学歴が高いことにプライドを持って生きてこられた方は、周囲の人に弱い自分、できない自分をさらけ出すことができません。

 

 そのため、外ではあくまでもいい人を演じ、家の中ではひとり子育てに七転八倒……。その繰り返しによって、自分で自分を追いつめるような形になり、育児ノイローゼを招いてしまうのです。

 

 ふたつめは、キャリアウーマンとしてばりばり働いてきた方のケースです。出産によって専業主婦になったことがストレスとなり、それが育児ノイローゼの引き金になってしまう場合が多いように思います。

 

 キャリアウーマンだった独身時代は、お給料はすべて自分のお小遣い。海外旅行やファッション代、友人などとの交際費にとお金をパッパと使い、仕事も積極的にやりたいだけやることができます。

 

 そんなふうに自由にのびのびと独身時代を過ごしてきた女性が結婚し、出産して家に入ると、まるで鳥カゴに閉じこめられたような気分になるのです。

 

 仕事で頑張れば評価につながってキャリアが上がったり、報酬が上がったり、時には同僚や上司からねぎらいを受けることもあるでしょう。

 

 ところが、育児を頑張ってやっても、ねぎらってくれる人も評価してくれる人もいません。

 

 しかも、結婚して家庭に入れば、ご主人のお給料だけでやりくりをしていくわけです。当然、今までのようにお金を自由に使うことはできませんし、友達と会うこともままなりません。そんな心の甘さも、ストレスにより拍車をかける原因となっていきます。

 

 ご主人が帰ってくるまでは話す相手もいませんし、授乳やおむつ替えなど、毎日、同じことの繰り返し。マンションの部屋に赤ちゃんとふたりっきりでいると、まるで自分だけが社会からポツンと引き離され、孤立しているような寂寥の感に悩まされるようになるのです。

 

 もちろん、キャリアウーマンだったすべての方が、このような状態になるわけではありません。

 

 ただ、今まで外で溌剌と過ごしてきた分、ご主人が働いていることに不満を感じてしまいやすい傾向はあります。

 

「私は仕事を辞めて子育てをしているのに、あなたは働けていいわね」

 

    という気持ちが心のどこかにあるわけです。

 

 ですから、育児ノイローゼ気味になってくると、仕事で疲れて帰って来たご主人を見ても、ねぎらうどころか、

「私は子育てで今日も外に出られなかったの。夕飯は自分で何か買ってきてね」

 

 そんなヒステリックな言葉を投げつけてしまったりするのです。

 

 こんな生活を続けていては、いくら優しいご主人でも、やがて堪忍袋の緒が切れてしまうことだってあります。

 

 3つめは、もともとうつ気味の方が育児ノイローゼになるというケースです。

 

 こういう方は、もともと人とコミュニケーションをとることが苦手です。独身時代から友達も少なく、会社勤めをしていたときも人間関係がうまくいかないことが原因で転職を繰り返したり、社内で孤立したりします。

 

 そして、そんな生活から抜け出したいと救いを求めて、まるで逃げ込むように結婚をします。

 

 本人にとってはワラにもすがるような気持ちでしょうが、結婚さえすればすべてがうまくいくようになるのではないか、と考えるわけですから、そこにあるのは愛というよりも強い依存心を言えるわけです。

 

 それに、結婚生活はそれほど気楽なものではありません。ましてや、子供が生まれれば、肉体的にも精神的にも負担が重くなっていきます。

 

 もともと人づき合いが苦手なうえ、育児に四六時中追われますから、ご主人以外にしゃべる相手もなく、ますます自分の殻に閉じこもるようになってしまうのです。

 

 そんな生活を続けているうちに、やがてストレスが高じて精神バランスが崩れていきます。

 

 当然、もともとあったうつ傾向も日増しに悪化しますので、不眠や拒食に陥ることもあるかもしれません。こういう方の場合は、うつうつとした気分から、育児から逃げ出したいといった気持ちにもなりやすく、育児ノイローゼだけでなく、育児放棄といったことにつながりやすい危険もあります。

 

 

 

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