仕事の悩みで多いものには、「ひとつの仕事が続かない」というものがあります。そういう相談は、年代でいうと、二十歳代後半から三十歳代ぐらいの方が多いでしょうか。
ただ、年齢にかかわらず、こういったケースの場合は、ご本人が我慢したり忍耐することができないということが、問題の原因になっていることが多いように思います。
というのも、みなさんに仕事が続かない理由を尋ねると、
「今の職場に尊敬できる人がいない」
「毎日、同じような仕事ばかりで飽きてしまった」
「上司が無能で、自分の才能を認めてくれない」
「自分はもっといい仕事ができるはずなのに、そういう仕事が回ってこない」
といった答えが返ってくるからです。
私は、こういった「忍耐力不足」という欠点を作り出している根本には、その方が子どもだった頃の家庭教育に問題があると考えています。
たとえば、勉強さえできていればいいとばかりに、いちばん大切な心の教育を十分受けずに育てられたとか、あるいは、自分自身が大学を出ていない親御さんが、子どもが大学を出ていることを過大評価しすぎることにも問題があると思います。
そういう親御さんは「あなたはいい大学を出て、そして大企業に勤めなさい。あなたならそういうところに必ず行けるのよ」と言いながら子どもを育てます。しかし、そういうことをくり返し言うのは、子どもに暗示をかけているようなものなのです。
そうやって、すっかり暗示をかけられてしまったお子さんは、自分は上をねらえる人間なのだと思い込んでいますから、たとえ就職難であっても、選ぶ会社のランクをなかなか下げられず、いつまでも就職が決まらなかったりして苦しむわけです。
また、息子や娘が働かずに家にいると、「働きなさい」と子どもに言う一方で、簡単に車をポンと買い与えたり、お小遣いをあげたり、ということもよく耳にしますが、こういったことも、「忍耐不足」といった傾向に拍車をかけているのではないでしょうか。
これでは、働かなくても親がお金を出してくれるんだ、と子どもが勘違いしてしまいます。
結局、親が正しい自立心を教え育んであげないと、のちのち子どもを苦しめる結果になるということに、親自身が気づいていないのです。
ただし、「仕事が続かない」というのは、基本的には、すでに大人になった息子、娘の側の問題です。そういう子育てしかできない親のもとに生まれてきた「カルマ」のつながりといったものもあるでしょう。
ですから、仕事が続かないのは、自分の忍耐不足に原因があると気づき、あとは、自分で自分の欠点を乗り越えていかなければいけません。
いずれにしても、「仕事が面白くないから」といった理由などで簡単に会社を辞めていては、状況が悪くなるばかり。自分で自分の首を絞めるようなものなのです。
もっといい会社に行けるはず、などといった甘い考えは通用しないということを、常に意識の中に置いて行動するべきではないでしょうか。
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