青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

共感力を育てる

  人には言葉や表情からは読み取れない、感情や想いというものが必ずあるものです。

 

 人とのコミュニケーションの基本は言葉、表情、身ぶり手ぶりによって成り立っていますが、“相手の気持ちを察する” ことができれば、より相手のことを理解できるようになります。相手のことを理解できればあとは信用するだけです。疑心暗鬼になってしまうのは、相手を理解していないからという単純な理由である場合が多いのです。

 

 しかし、目には見えない相手の気持ちをどうやって察するのか? これが難しいわけです。

 

 人間は自分の気持ちをすべて言葉や表情によって相手に伝えられないので、真意の多くが心の中にあるままということは、よくあることです。言葉数が少ない人や、表現下手の人ならなおさらでしょう。そこで相手の言葉ばかり鵜呑みにしてしまうと、ふたりの間に思わぬ亀裂が入ってしまう場合も往々にしてあるのです。

 

 しかし、共感力があれば相手の真意を察することができますから、「もしかしたら、本当はこうなんじゃないかな?」と思って尋ねてみるとその通りで、その瞬間にふたりは融合し、強固な “信頼関係” を築いていくことができるのです。相手と共感できたときの幸福感というものは、何物にも代えがたいものがあります。「わかり合えた!」という気持ちは、ふたりの間に幸福な時を与えてくれます。

 

 こうした能力を養っていくには、幼児の頃から絶えず、人と分かち合う喜びを教えていく必要があります。一朝一夕に手に入れられるものではなく、日々の積み重ねによって築き上げられていくものです。

 

 相手の真意を測り、相手のために何かをしてあげることは、悪いカルマを解消し、新しいよいカルマを生み出していく行為です。ですから、共感力を身につけるのは人生の目的といっても過言ではないのです。

 

 こうしたことをしっかりと子どもに伝えるのが親としての役目、子どもの幸福を願うのならば、人間としての生き方を教えてあげるべきなのです。

 

 では、どのようにしたら人と共感できるようになるかといいますと、小さい頃の子どもがいちばん接するのは親ですから、まずは親自身が子どもに共感してあげることです。これは、感情的に甘やかすとか、子どもの言いなりになるとか、そういったこととはまったく別です。いうなれば、慈悲の心とでも表現できるでしょうか。

 

 自分の気持ちを話すのではなく、子どもの気持ちをとにかく聞いてあげます。自分の気持ちを話していると、子どもの心配をしているようで、実は自分の心配をしてしまっているということがよくあるのです。そのことにまずは親自身が気づく必要があります。

 

 子育てというのは、「〜しなさい」「〜したらダメ」というような、子どもの言動を否定するような言葉を使うよりも、「どうしたの?」とか、「大丈夫? 何か考えていることがあるの?」などといった、“子どもの内面を知ろうとするための言葉” を使ったほうがうまくいきます。

 

 このようにして育てられた子どもは親との間で “人と人がわかり合う価値” を自然と学んでいきますので、人との関わりにおいて、自分の親がしてくれたように、相手のことを気遣うような言葉で接することができるようになります。人と人がわかり合う価値を知っていると、自分のためだけではなく、相手のために行動を起こせるような人間に育っていくのです。

 

 人はひとりよりもふたり、ふたりよりも3人のほうが個々の可能性は広がっていきます。人と協力することで、ひとりでは成し得ないことを可能にする力を手に入れられるのです。

 

 幸福もそうです。自分のためだけに何かをして得た幸福感よりも、人のために何かしたときに得られる幸福感のほうが、持続的かつ本来の幸福感なのです。目標を達成したことで得られる幸福感というのは一瞬のもの。現れては消えていってしまう儚いものです。

 

 もちろん、その幸福感を否定するわけではありません。しかし、世の中の人がいつも思っている「幸せになりたい」という気持ちを満たしてくれるのは、刹那の幸福ではなく、ずっと続いていく心の安定なのです。それは人と人がわかり合うこと、理解し合うこと、お互いに気遣うこと、価値を共有すること、つまりお互いに共感することで得られるものなのです。

 

 子どもはいつでも、親の言動を見て学んでいるのです。

 

 

 

 

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